「“力”を持つ“ぼく”が世界を変える。」 その物語はいつまでも永遠のテーマであると同時に、やはり時代を経て変化していく。 パトレイバーが描いた世界は「バブル」だったし、 エヴァンゲリオンが描いた世界は「バブル後」の世界だった。 上記の言葉にあえてなぞってみると、 前者は「“力”を持つ“ぼく”が世界で生きる。」 後者は「“力”を持つ“ぼく”は世界から嫌われている。」 消極的になってゆく主人公が目に見えるようだ。 では、本題。今はどうか。(2006年現在) 現在、最も受け入れられている(と観察できる)ファンタジーは ― 「“力”を持つ“きみ”が世界を変える …のを隣で見ている“ぼく”」 である。 特別な“ぼく”をもう素直に信じることはできずに、かつ“世界”にも裏切られたくない “ぼく”が選んだ賢しいファンタジーの現在の姿だ。 “きみ”とは主人公に従属するもの。彼女やポケモンやその仲間たちのことだ。 それらはかつて世界に分類していたものだった。